シェルブールの雨傘を観劇して。

はじめに

幸運にも大好きな推し。京本大我くん主演舞台『シェルブールの雨傘』を観劇する機会に恵まれました。

取り留めはないけれど、どうにか心が動いた瞬間を言葉として閉じ込めておきたくて、観劇から帰ってきた当日に勢いでこのブログを書いています。

このブログは大我くんの一ファンであるわたしが感じたこと、印象に残ったことを書き留めた備忘録です。

今回私は、先入観抜きのまっさらな状態で楽しみたかったので、あえて歴史背景や原作である映画は下調べせずに挑みました。解釈違いなどがあったら申し訳ありませんと最初に謝罪しておきます。

 

セリフも含めた全編が音楽で構成された物語。

https://cherbourg-2023.jp/

(『シェルブールの雨傘』公式HP)

 

数多いわけではない私の観劇体験の中でもとりわけ珍しい構成で、観る前からドキドキワクワクしていましたが、結論から申し上げますととにかく最高でした。

 

ざっくりとストーリーを説明するしておくと、戦争によって愛しあう恋人が引き裂かれ、お互いに違う相手と幸せを掴む物語。

ただハッピーエンドというよりは悲恋。切なくて、でも美しくて。

観劇後の直後の感想はただただ「心の動くいい時間だった。」というもの。

 

とにかくここでは、物語の中で印象に残った素敵なシーンとその感想を書き留めて置くことにします。舞台はナマモノなので他の方がご覧になったときとは違う見え方をした場面があるかもしれません。

 

主な配役はこちら以下の通りです。

ギイ(京本大我さん)

ジュヌビエーヴ(朝月希和さん)

マドレーヌ(井上小百合さん)

カサール(渡部豪太さん)

エムリ婦人(春野寿美礼さん)

エリーズ伯母(福間むつみさん)

 

【ギイ】

初っ端からファン丸出しでごめんなさい。

最初に触れたいのはやはり大我くんの演じるギイの好きだったところ。

まずは1幕冒頭と2幕冒頭、ギイのコンテンポラリーダンスは情感たっぷりで素敵だなぁと思わずうっとり。

歌声が大好きなのはもちろん、私はあの優雅でメリハリがある動きと華麗なターンが印象的な彼のダンスが本当に大好き。

特に2幕冒頭ではそのダンスと表情に胸がぎゅっとなりました。

 

全体を通してやっぱり好きなのが大我くんの手の表現。

ギイがジュヌヴィエーヴの頬にそっと手を添えたり、手を両手で包み込むように握ったり、マドレーヌを抱き締めたり。

色んな愛情表現があるのだけれど、にそっと優しく触れているんですよね。

宝物、大切なものを扱うときってこうだよねっていうのが良く伝わってきてすごく素敵。きっと指の先まで意識して演じているだろうなぁと。

 

ジュヌヴィエーヴと幸せな時間を過ごすギイの瞳には光が宿ってキラキラしてるんですが、軍服でのコンテンポラリーダンスや負傷して戻りひたすらに荒れるギイは瞳から光という光が消えてそこには闇しか映っていないんですよね。

毎度彼のお芝居を観るたびに思うのですが、彼は目に光を出し入れできるのでしょうか??

光を自在に操る目のお芝居、とっても好きです。

今回はラストに涙を零すシーンもあったのですが、あまりに美しくて。戦争が作り出した現実が残酷で、切なかったです。(このシーンはまた後でもう少し触れます。)

そんなラストの余韻で胸がいっぱいになっていると、さっきまで悲痛な表情で涙を流していた大我くんがキラッキラな笑顔でカーテンコールに登場。そのギャップに、もはや感情がジェットコースター。

 

【ギイとジュヌビエーヴ】

20歳のギイと17歳のジュヌビエーヴ。どこにでもいそうな若くて初な幸せそうなお似合いのカップル。(どこにでもいそうというには美しすぎますけど)お互いを想いあい、夢中になっている姿にひたすらにキュンとしました。

手を握ったり、抱き締めたり、キスしたりストレートで欧米的な愛情表現をするふたりが幸せそうで眩しくて…。特にギイがジュヌビエーヴをバックハグするところなんかはとにかく甘い!!

冒頭のふたりが甘く幸せそうであるからこそふたりの別れに胸が痛くてたまりませんでした。

 

妊娠したジュヌヴィーエヴがカサールさんの誠意を汲んで妻となることを決めたこと。若い彼女にとっては、死と隣り合わせの戦場にいる生きて戻るかも分からない恋人の帰りを、身籠った体で待ち続けることはどんなに心細く苦しかっただろうと。

ギイの兵役は2年。妊娠がわかり出産のときを迎えるまでのたったの10ヶ月でさえも彼女は待つことができなかったのか感じる一方で、自分の17歳の頃のことを思い返せば半年だって恐ろしく長かったなぁと。そもそもこの時代に未婚の母が許されたのだろうか…。たらればになってしまうけれどもし妊娠していなくて“ひとりで”ギイの帰りを待っていたのなら戻るまで耐えられていたのかもしれないなぁと思ってしまいました。

ギイが帰って来なかったとき、子どもの父親はいないわけで、ギイを待てなかったというよりは母として子どもを守り共に育ててくれる父親を得なければならなかったのかもしれないですね。

彼女の気持ちを想像すれば、私には到底責めることなんてできず…。エムリ婦人にベールかけてもらう直前にこちらに背を向けたジュヌヴィエーヴがそっと涙を拭っているように見えたときにはその誠実な人の手をとって、どうか必ず幸せになってと祈らずにはいられませんでした。

(ギイの立場になってみれば胸が張り裂けそうですが…)

 

結婚して以来初めて街に戻るジュヌビエーヴと、愛する家族と夢だったガソリンスタンドを営むギイ。新しい人生を歩み、家族という幸せをお互いに手に入れた交わることのないはずのふたり。

わたしが特に見入ってしまったのは相手に見せぬようホロリ流れた涙をそっと拭うジュヌビエーヴ。そして、大きな瞳を決壊ギリギリまで潤ませ、堪えきれずにポロポロと涙を両頬に零すギイ。

結婚をしてお互いに女の子なら、男の子ならと話していた名前を子供につけていることから、相手を愛しいと思う気持ちは消えさりなどしないのだなと。人の心はひとつの感情では表現できなくてとても複雑で一言で表すことができないですね。

 

私はあえて原作を予習せずに観劇したのですが、映画版を大好きだと話していた一緒に観劇した友人によると、ここは映画とは違ったみせ方をしているとのこと。どう感じるかは映画をみたひとりひとりの心に委ねたいので「こんなラストだったよ」と友人が話していた内容は伏せておくことにします。

私は大我くんのファンなので、どうしたって“大我くんのファン”としてのフィルターを通して、作品をみてしまいますが、舞台版はどこまでも悲恋が似合ってしまう大我くんらしい『シェルブールの雨傘』だったなぁと思わずにはいられませんでした。苦悩や葛藤、切なさやもどかしさそういった負の感情さえも、美しく昇華してしまうの京本大我という役者さんですよね…。(またもや大我くんが好き過ぎるファン丸出しの感想で申し訳ありません。)

 

【ジュヌビエーヴとエムリ婦人、カサールさん】

若すぎて愛がなんだかわかってないとギイとの結婚を反対するエムリ婦人。

でも、ギイの兵役を知り傷つく愛しい娘に2年待っていたいのならそうしたらいいとに伝えます。

ジュヌビエーヴにカサールさんのことを誠実で世の中をよく知る紳士であり如何に素敵な男性であるかについて説くけれど、カサールさんの告白を聞いたときには娘に無理強いはできないと答えるところに深い愛を感じました。

彼女の行動や発言に反対したり助言をしたりすることはしても最終的な決定権はいつもジュヌビエーヴに委ね、ただ娘の幸せを祈る姿に心打たれました。

シェルブールの雨傘はギイとジュヌビエーヴの悲恋の物語ではあるけれど、同時にジュヌビエーブとエムリ婦人の母娘の物語なのだなと感じました。

 

また、きっと17歳のジュヌビエーヴとひと回り以上は歳が離れていそうな宝石商のカサールさん。

決してお金や社会的地位を見せびらかすのではなく、あくまでもそのスマートな振る舞いやときにみせるおちゃめな会話の返しできっとこの人は誠実だと感じさせてくれました。

大したことではないけれど、「あぁこの人は本当にきちんとした紳士なのだな」と思ったのが食事に招かれたジュヌビエーヴの家でのとあるマナーの徹底ぶり。

緊張して、粗相があってもおかしくないジュヌビエーヴを妻にしたいとエムリ婦人に告白のシーン。こんなときでさえ、座るときはスーツのジャケットのボタンすべて開け、立つときにはさっとボタンを締めるアンボタンマナーが自然でスマートで所作が美しい。

社会を広く知り、常識とされることはさらっとできてしまう、大人で正真正銘の紳士なのだなと。

ずっと母娘が打ち明けられずにいたジュヌビエーヴの想い人であるギイとの子供が彼女のお腹に宿っているという秘密。それを知ってもなお、彼女の悲しみを癒やし見守りたいと揺らがぬ気持ちは誠実という言葉では語り尽くせぬ気がしてなりませんでした。

 

【ギイとエリーズ】

伯母さんが一人で大切に育てた大切な甥っ子。

彼女ができた甥っ子の幸せそうな姿に涙すエリーズを泣いているの?と抱きしめるギイ。

このシーンが素晴らしく好きでした。

ちょっとおちゃらけた様子でぎゅっと抱きしめてゆさゆさとエリーズの体を揺するギイ。20歳の成人を迎えた青年のはずなのに、エリーズに向けるおどけたその表情はどこかあどけなく見えました。

ただの伯母と甥ではなく、本当にお互いを大切に思い寄り添ってきたであろうことを短いこのシーンから感じ取ることができました。

 

『流星の音色』を拝見したとき、ヒロインの乳母であるカウムを演じられていた福朝むつ美さん。そのヒロインに向けた愛に満ちた歌声に心が震えてボロボロと涙がでたのですが、今作でもあまりにもに素敵で。

「私のかわいい坊やが帰ってきたとき私は生きているだろうか?」

このワンフレーズに心打たれて、涙腺があわゆく決壊するところでした。(泣いては物語を見届けられないのでぐっとがまんしました。)

 

【ギイとマドレーヌ】

兎にも角にも井上小百合さん演じるマドレーヌがはまり役。カサールさんがジュヌビエーヴのことを聖母マリアに例えるシーンがありましたが、私にとっては彼女こそがマリア様。

ギイとマドレーヌは幼馴染。私の解釈ではきっとマドレーヌはもともとギイに心の惹かれていたのだろうなと。直接的な表現はないのに仄かに香る恋頃みたいなものが伝わってきて、マドレーヌの優しく澄んだ声が本当に素敵でしたね。

ジュヌビエーヴとの交際で幸せそうなギイを見て、「幸せそうね」というマドレーヌ。

この時点では決してギイと2人どうにかなりたいというのではなく、幸せそうな彼の姿をみて自分も幸せを感じられる。そんな奥ゆかして優しい女性なのだろうなと。

 

戦争から足を負傷して戻った満身創痍、最愛のジュヌヴィエーヴを失ったギイ。兵役の前と後では世界が何もかも変わってしまいました。

そんな中、彼にとってきっと唯一の肉親であろう、大切な育ての親エリーズを、なにひと変わることなく支え続け「あなたが戻って嬉しい」と優しく微笑むマドレーヌが眩しく見えない理由がない。変わらないもの、揺るがないものって強くて美しいですもんね。

 

ひとりにしないで、自分を試してと頼まれたら見捨てられないマドレーヌ。

なのに自暴自棄になり荒れ、最愛の伯母の死に目にも会えない始末のギイには「“今の”あなたは嫌い」と突き放つ。

「彼のために寄り添う事はできない。あなたのことよく知らないのだから。」といいながら“今の”ということはきっと彼に傾けた気持ちはあるのだろうに…。

ここでいった「嫌い」一言はどれだけ彼をハッとさせたのだろうと大きな愛を感じずにはいられなかった。

ずっと控えめなワンピースを着ていたマドレーヌ。その衣装がギイと過ごしてどんどんカラフルになっていく様子は、まるで幸せで色付いていく彼女の人生を象徴しているようだなと。

 

ギイがマドレーヌにプロポーズする場面ではギイの心にまだジュヌヴィエーヴがいるんじゃないのかと懸念しているマドレーヌ。

気が付かない振りをしてしまえばいいのに…。本当に健気で可愛い人だなと。井上小百合さんのあの可憐な感じがギイを試すような質問に見せていないというのも個人的好きポイントの1つでした。月のように静かで優しいマドレーヌは、ギイにとっては冷え切って荒んだ心をあたたかくて包む太陽のような存在だったんだろうなと彼女の顔をみて幸せそうに微笑む姿を見て胸がぎゅっとなりました。

ギイの心からジュヌビエーヴの影が永遠に消えないとしても、マドレーヌの事はどうかずっと大切にして、守って欲しいと心から願ってしまった。

余談ですが、全体を通して決して出演時間の長くない彼女の存在感はすごいとしかいいようがないです。本当に。

 

まとめ

物語全てを通しての感想は、いい意味であっという間過ぎるし短すぎるということです。

「え?もう終わりなの?本当にそんなに経ってた?」と、体感時間と実際に過した時間にものすごい捻れが生じていることに驚愕。

シェルブールの雨傘』、全く同じキャストでいつまでも何回でも観ていたい「あぁ、いい時間を過ごしたなぁ」と手放しで思える心の動く作品でした。

素晴らしいご縁に恵まれて、観劇できたことに心から感謝します。

 

印象に残る場面ということでここまで話を進めてきたのでどうにもまとめきることができませんでしたが、ここでどうしても触れておきたいのが、場面を盛り上げ、華麗に歌い踊る皆様の存在。

特になぜだか、どうしようもなく目が奪われてしまったのが井上弥子さん。

ずぶの素人の感想なので失礼があったら大変申し訳ないのですが、表情の作り方がとても印象的で一緒に拝見した友人とも、とても印象に残ったよねと。理由はハッキリとはわからないのですが、私はとにかく好きでした。

 

ここまで物語の感想をできるだけ冷静書き留めてきたけれど(できていたかわからないけれど…)大きな声で叫んでおきたいのが

“とにかく京本大我という人の舞台が大好き!!”

ということ。

SixTONESとして、アイドルとしてパフォーマンスする大我くんが大好きですが、舞台に立つ姿をこれからも見せて欲しいと願うファンの勝手をどうかお許してください…。

(できれば円盤に閉じ込めて、どうか観たいと願うファンみんなに見せてください…。どうか何卒…。)

 

最後に、ここまでの纏まりのない文章を最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。

SixTONES沼落ちブログ

 

はじめに

皆さんは、大好きな推しの沼に落ちた瞬間を覚えていますか?

わたしはあの日、あと瞬間をはっきり覚えています。

そこから転げ落ちていく過程も、どっぷり浸かりきったその時も…

 

わたしはSixTONESファンの"沼落ちブログ"というのが大好物なのですが、自分自身は沼落ちのきっかけをしっかりと文章に起こしたことがなかったので、SixTONESの8周年の記念日に捧げようと思います。

2020年1月

諦めの悪い歴戦の勇者、SixTONES がデビューしその輝きを増し始めたその頃。

わたしはまだ社会人1年目、やっと仕事にも慣れてきて、4月には先輩になるのだとそわそわし始めた頃でした。

 

そんな中、急に襲ってきたのは“コロナ禍”

医療系の仕事についているわたしは、いっきにその渦の中に巻き込まれることになります。

学校や保育園が休校になり人手が少なくなる、でも社会のインフラとして決して仕事は滞ってはいけない。

ただでも少ない職場で、万が一にも自分が感染して休むわけにはいかない。

責任感と重圧に押し潰されそうになりながら、職場を守る日々。

その緊張感は仕事が終わっても消えず、いつでも不安が付きまといます。

得体のしれない感染症を職場から持って帰り、大切な誰かにうつしてしまったら?

恐ろしさから友達にも恋人にさえも会えず、自宅と職場だけをただ往復し、そんな毎日になんの楽しみも見出だせず、苦しい苦しい数ヶ月を過ごすことになりました。

 

SixTONESとの出会い

いつ終わるともわからない“コロナ禍”という闇を彷徨う中、ある日突然にキラリと光る原石たちを見つけることになります。

 

この年の夏 2020年7月18日 音楽の日

なんとなくTVをつけてながらで目の端で見ていた番組、ある曲が聴こえてきてハッと顔を上げることになります。

それが「NAVIGATOR」

何やらシュッとした6人が何やらかっこいい曲を歌っている。

あんまり顔はみえない、でも青い炎のような静かな闘志をそのパフォーマンスから確かに感じて画面に釘付けになりました。

京本大我くん(このあとはきょもと呼びます。)の“Hey You !”のフレーズに心を鷲掴みにされて…

1曲聴き終わる頃には心臓がバックバクで。

 

伸びやかで力強い歌声、そしてそのボーカルを支える低音のハモリ、違和感がないどころがバシッとハマって超絶にかっこいい英語パート。

高音のボーカルと、低音のエッジの聴いたラップ。

 

そして、何よりも先の見えない闇の真っ只中にいたわたしには、力強い歌詞はめちゃくちゃに刺さりました。

NO LIMIT 無限大

可能性をゼロの先へ

NO LIMIT 無限大

未踏を進め Doubt navigator.

 

NAVIGATER / SixTONES

作詞 Seiji Takagi・KokeiCO-KTakafumi

 

音楽の日の NAVIGATOR でパフォーマンスをする SixTONESを発見してしまった瞬間でした。

あのときのわたしは本当に心から、

 

“やばいやつらを見つけてしまった”

 

と思ったのでした。

 

そこから沼に落ちるまではすごくすごく早かった。

Google先生に“SixTONES”とはいったい何者なのかおうかがいを立て、ストチューブへと案内される。

辿り着いた、NAVIGATOR のMVをみて、

“やっぱり間違いなんかじゃない!わたしが知らなかっただけで、とんでもない6人組がいる!”

と確信することになります。

 

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コメント欄を読み漁っていると、

この曲はフルサイズではないこと。

デビュー曲に「Imitation Rain」という楽曲があること。

この2つに気が付きます。

 

おすすめされるがままにMVを見て聴いて、その楽曲の美しさに呆然とします。

 

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(世界的アーティストYOSHIKIさんによるプロデュース。楽曲そのものの美しさに、SixTONES の持つ6つの音色の個性が存分に活かされた楽曲。いつまでも色褪せない名曲とはこの曲のこと。)

 

“なんとしても、彼らの音楽をフルサイズで聴かなければ!”

 

気が付けばレンタルショップにCDを借りに来ている自分がいました。

(この頃はほんの一瞬でしたが、飲食をしなければ1人でふらりと近所に出かけることができました。本当にほんの一瞬でしたが…) 

ジャニーズを一度も通らずに大人になったわたし。

三形態もCDが存在することを知る由もなく、素直に通常盤をレンタルします。

NAVIGATOR が最高なことはいわずもがな、そこには思わず“え?ミニアルバム?”と言ってしまうほどのカップリング曲が詰まっていました。

Hysteria、love u…、そしてYou & I。

カップリング曲を聴いて、さらにこの6人の音楽に対する好きが高まっていきます。

恋人と会えない時間が続いていたわたしは「You & I」を聴いてなぜだかすごく泣けました。

Oh 会えない時間の分だけ You, With you

Oh 今日が特別になる You, With you

 

You & I / SixTONES

作詞 Justin Reinstein

こんなにも感激しているのに、このときまではまだ、ただの SixTONES の “オンガクのファン” でしかないのはとてもとても怖い話。

坂を転がり落ちていく

わたしは、好きなアーティストの人柄や置かれている環境、その曲が生まれたバックグラウンドまで知りたいタイプです。

当たり前のように、SixTONES のこともどんどん調べていきます。

せっかく You Tube にチャンネルがあるのだからと、まずはストチューブ*1

を手当たり次第見ることに。

優しい運動会の様子のおかしさと、パフォーマンスのクールなイメージとのギャップに混乱します。

“この人たちいったいなんなの??”

 

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(あまりにも様子のおかしい優しい運動会、今思えばこれがトドメの一撃といっても過言ではない…)

 

ひと通りストチューブを見終わる頃にはそのパフォーマンスと普段の親しみやすい6人のギャップにすっかり虜になってしまいます。

そして気がつく、“スクール革命の髙地くんがいる!”

父が内村先生の大ファンなので、実家のTVには毎週日曜日はスクール革命*2がついていました。

普通の人ならここで気がつくはず、SixTONES はジャニーズだと。

でも私はまだ気が付かない、そして気がついたのはJAPONICA STYLE」  に辿り着いたときでした。

 

おすすめに出てきたJAPONICA STYLE のMV*3、とんでもなく美しいお顔の京本大我様が口紅をつけるあのシーン、それまで箱推しだったわたしが完全にきょもに落ちた瞬間でした。

あまりの美しさに何度も何度も連続リピート。

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(私が京本大我様に落ちた瞬間はこのMVの2:52…、この世にこんなにも美しい男性が存在するのかと、ただただ見惚れることしかできなかった…)

 

釘付けだったところから、ふと目がチャンネル名にが行きやっとここで気がつきました。

 

“ジャニーズジュニアちゃんねる??”

 

そうだ!!この人たち全員とんでもなくイケメン!!

ジャニーズじゃん!!

 

ジャニーズの沼は深い!これはやばい!引き返さねば!

でも、このときにはもう遅い、頭の中てっぺんまでどっぷりと沼に浸っていました。

 

JAPONICA STYLE のフルサイズが聴きたくてNAVIGATORを全形態ポチる、SixTONESの歴史を調べ、その壮絶なデビューまでの物語に絶句する

Imitation Rain を全形態手に入れて、改めて聴くと、NEW WORLDと 光る、兆し がエモすぎて泣けて泣けて…

 

さぁ、もう後戻りはできない。

 

そして、どっぷりと沼へ

ありあまるお家時間を費やして、ストチューブもJrチャンネルも見きった頃、なんかの形で SixTONES に還元してあげたい!その一心でファンクラブに入りたいと思うようになります。

(漫画やアニメが好きなタイプにありがちな発想、コンテンツには課金させてくれタイプ。ストチューブが無料なのはおかしい!とにかくなにか!なにか還元させてくれ〜!と求めた結果がファンクラブに入ることだった。)

誰かのファンクラブなんて入ったことのないわたしは、何度も迷い引き返しましたがついに2020年9月、ファンクラブに入ります。

20万人台の会員番号をみて、彼らを大好きな人たちがこんなにもいるんだとものすごくときめいたのを今でも覚えています。

今はもっともっとその輪は広がっているのでしょうね…

 

そしてあることをきっかけにさらに沼の深部へと引きずり込まれることになります。

 

それは SixTONES が再びアニメのタイアップをすることになったこと。

わたしは、犬夜叉が大好き。大人になってからも漫画は全巻読んだし、映画やアニメも子供のころに見ていた記憶があります。

そんな犬夜叉の子供世代の物語が、半妖の夜叉姫というアニメになるらしいという情報をSixTONESとは別ルートで手に入れていました。

 

そんな中、不思議な動きを始める SixTONES 公式 Instagram とアニメ公式Twitter

好きと好きが交差して、半妖の夜叉姫の主題歌をSixTONESが担当する!

これは絶対買わないと!どんな曲なのかがわかる前から予約してCDを手に入れることにしました。

そんなの生まれて初めての経験。

アニメのOPで解禁された NEW ERA、ANN で流れたラジオサイズの NEW ERA、CDTVで披露されたフルサイズの NEW ERA

切り取り方1つで表情をかえるこの楽曲にCDへの期待値が爆上がりしていく中、いざ届いた NEW ERA のCDたちは c/w までキラキラと輝いていてまるで宝石箱みたいで本当に夢中になって聴きました。

 

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(フルサイズこそが至高な SixTONES の楽曲たち。その中でも指折りの印象が他のサイズとフルサイズでは全く異なる楽曲。ジェシーの隠しパートを一聴するためだけにCDを手に入れるだけの価値がある。)

 

そしてその週の土曜、沼にどっぷりと浸かる最後の一撃となる出来事が起こります。

そうら皆さんご存知の 「ST かけ逃げ事件」

SixTONESANN *4 の放送のラスト、突如流された ST

はわたしが知らないだけなのか?はたまただれも知らない新曲なのか?

新参者のわたしはこのまま1週間混乱したまま過ごすことになります。

ただただ、ST のメッセージ性の強さに震えながら。

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(もちろんMVも素晴らしい。だけどLIVEバージョンのこの熱量は半端ない。)

あの日の偶然出会いから

あのとき SixTONES に出会えてれば!

そう思うことも正直ないとはいいません。

私立バカレア高校というドラマで6人が集まったそのとき。

バラバラになったはずの6人が SixTONES を結成したとき。

Amaizing!!!!!! でグループの方向性が定まった瞬間。

JAPONICA STYLE  のMVが爆誕し、YTFFで懇親のパーフォーマンスをかましたあのとき。

デビューが決まったその日、あの美しい Imitation Rain をデビュー曲として手に入れたとき。

NAVIGATOR が深夜アニメのオープニングでノンクレジットで OA されたとき。

 

全部全部経験してみたかった…

 

でも、あのときあの状況で 「NAVIGATOR」を聴いていたから、SixTONES と出会えたのだと思います。

最近になって、あの日の音楽の日を大切にHDDに保管していた先輩SixTONESファンの方から譲っていただくことができました。

あの日あの時のパフォーマンスだとワクワクしてみたのですが、なにより驚愕したのは NAVIGATOR だけの披露だと思い込んでいたけれど実は Imitation Rain と続けての披露だったということ。

きっとあの日、SixTONES が NAVIGATOR  を歌ってなければ出会えなかったんだ。

Imitation Rain だけの披露だったら見つられなかった。

わたしが彼らに出会うには NAVIGATOR でなければいけなかったのだと再確認させられました。

そう、わたしは正真正銘 “NAVIGATOR出のスト担”なのです。

 

経験できなかった SixTONES史に残るビックイベントはたくさんあるけれど、初めてのアルバム 「1ST」のリリース*5、6周年の濃厚な5月のスペシャル月間、年明け一発目の TFT*6TwitterTikTokのアカウント開設、初の単独ドーム公演…

 

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(6周年の結成記念日の5/1だけでなく、5月の1か月間、たくさんの企画をしてくれた6人。そのさなか突如UPされたこの2つのMVは本当に宝物。この感動は後世まで語り継ぎたい。)

 

私達の夢をどんどん叶えてくれる、そしていつでもどんなときでも気になったときからteam SixTONESとして迎え入れてくれる懐の深さ。

どん底だったあの頃のわたしに、一筋の光を与えてくれたのは間違いなく彼らでした。

今思えば、あの日の SixTONES はデビューして早々にパフォーマンスをする音楽番組を失い、やっとステージに立つことができたことでギラギラとそのエネルギーを燃やしていたのかもしれません。

そして、ミュージカルという主戦場コロナ禍によってを奪われて*7、ひとつひとつのパフォーマンスに全力をぶつけていたあの頃のきょもだったから、その歌声に心が震えたのかもしれません。

そんなきょもが雑誌で話してくれた、“ファンはライバル”って言葉にわたしは何度も救われました。

きょもだけじゃないメンバーひとりひとりの言葉に、彼等が歌うからこそ説得力のある歌詞たちに“ SixTONES ががんばってるんだから自分も頑張ろう” と何度も何度も思わされました。

 

入り口はきょもの歌声だったけど、

彼らはパフォーマンスだけではない、カリスマ的"アイドル性"を持っている。

もう惚れない理由がないのです。

 

SixTONES が歌う楽曲には、6人だから与えられる説得力がある。

初の単独ドーム公演を目前にリリースされたゴリゴリのHIPHOPナンバー 「ABARERO」 のc/w曲で、品番66に収録されるこの曲は SixTONES とっても、」ファンにとってもきっとこの先まで特別な楽曲になるでしょうね。

 

不確定不安定なんて超えて行ける

偶然?必然?

どっちでもいいんだよ

行こうまだ 見てない景色まで

また笑うんだ

 

彗星の空 / SixTONES

作詞 NAOKI

 

あの日の偶然の出会いから始まった SixTONES のストーリー。

6人が6人でいてくれるという事実だけでこんなにも幸せな気持ちで居続けられるなんて、推したちに出会う前のわたしには想像もできませんでした。

 

こっから先は、沼落ちの経緯でもなんでもなく、今のわたしから8周年を迎えた6人へのただのラブレター。

 

どんなに大きな夢を叶えても、どんなに大きくてなっても“夢の先”を目指すSixTONES

きっとそれはこれからもかわることなんてないんでしょう?

「バカレアで出会ったころから俺ら何にも変わってない。」と時々話すその言葉。

心意気や輝きは本当にそうなのでしょうね。

でも6人を愛する人たちは、あの時の6人が想像しえないほどにずっとずっと大きくなってるよ。

あの頃よりもきっと、ずっとまぶしく輝いてるよ。

わたしが SixTONES と出会えたことは“偶然?必然?”

ねえ、そんなことどっちでもいいから求めるその“夢の先”を、まだ見たこともない景色を一緒に見に行かせてよ。

 

SixTONES 8周年おめでとう。そしていつもありがとう。

 

ただただ SixTONES が好きでたまらないだけのオタクの長文を最後まで読んでくださった方に心より感謝します。

 

 

 

 

 

*1:SixTONES の公式You Tubeチャンネルのこと

*2:日本テレビで日曜日11:45〜放送されているバラエティー番組。髙地優吾くんはこの番組の公開オーディションでジャニーズ入りすることになります。

*3:2018年 You Tube アーティストプロモ に SixTONES がジュニアとしては異例の大抜擢をされた際に制作された SixTONES 史上初の MV

*4:“現時点では”SixTONES 唯一の冠番組ニッポン放送で毎週土曜23:30〜MC田中樹くんと週替りのメンバーの2人で有楽町や地方からのリモートで元気に生放送されるラジオ番組。

*5:SixTONESの1stアルバム「1ST」今や幻となっている初回限定盤A(原石盤)にはJr.時代の名曲、この星のHIKARI、"Laugh" In the LIFE、Rollin’、BE CRAZY、RAM-PAM-PAM が収録曲されていた。

*6:「THE FIRST TAKE」アーティストが一発どりで歌う映像

がアップされる You Tube チャンネル。ファンにとっても6人にとっても待望の出演で、Imitation Rain と Everlasting をそれぞれ音源とは異なるアレンジでフルサイズでパフォーマンスしている。

*7:2020年5月、主演を務めるはずだったブロードウェイミュージカル「NEWSIES」の初演がコロナ禍により中止になっている。